2021/01/11 00:18
こんにちは。Gordon's gardenpartyです。
ヴィンテージもプレッシャーケロシンランタン(加圧式灯油ランタン。以下ケロシンランタン)を販売していますと、ご購入いただいた方々によく「ケロシンランタン、初めて使うんです!」と言われます。
最初のケロシンランタンを当店でお選びいただいてありがたい限りなのですが、この言葉には本格的なケロシンランタンデビューへの高揚感を感じる一方でその裏に「自分に扱えるのか、不安なんです」というメッセージが見え隠れします。
それに気づいてふと思ったのですが、
「ケロシンランタン、使ってみたいけどなんだか自分に使えるのかちょっと不安」
こんな方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
ケロシンランタンで感じることができる『灯りの非日常』
ケロシンランタンには灯りの灯るまでにちょっとした準備があります。灯油を入れ、プレヒートをしてポンピング。
こんな方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
ケロシンランタンで感じることができる『灯りの非日常』
ケロシンランタンには灯りの灯るまでにちょっとした準備があります。灯油を入れ、プレヒートをしてポンピング。
大した手間ではないですが面倒といえば面倒。それに聞き慣れない名前のパーツも多く「炎上」なんて怖い単語もよく聞くし、『あーこれ無理』とか『自分には早い』と思ってしまうのも当たり前です。
そもそも普段の生活ではスイッチをONにすれば灯りが点くわけでその行為にはなんの意味もありません。暗いから点ける、炎上なんてせず当たり前に点き、トラブルを起こすこともない。これが普通の「日常」です。ただ、キャップ場にはスイッチのない暗闇が広がっています。ましてやそこに自ら望んで赴くわけです。みなさん思い思いの「非日常」を求めて。
なにもない野っぱらに寝室を作り、景色を楽しめるように方角を見定めてキッチンを作り、リビングを作る。薪を整え火を起こし、お湯を沸かしてコーヒーで一息。そして暗くなる前に灯りを灯す。
ここまでこれだけの「非日常」を作っておきながら、スイッチひとつで灯りが点いてはいかにも味気ない。
なぜケロシンランタンを使ってみたいと思うのか。
なぜケロシンランタンを使ってみたいと思うのか。
ケロシンランタンの灯火準備は、灯りを灯す「非日常」への準備でもあるんです。非日常を開放的な自然の中で作り出すキャンプだからこそ、今より生活と自然の距離が近かった頃の灯りであるケロシンランタンがマッチします。
こうした背景が、みなさんの中に『使ってみたい』『灯りも楽しみたい』という高い興味と『使いこなせないかもしれない』という不安が同居する状況を作ってるんじゃないでしょうか。
ケロシンランタン、実際どうなの?
壁のスイッチを押して点ける家のライトと変わらないLEDランタンと比べれば、ケロシンランタンは決して簡単とは言えません。はるかに手間がかかります。
結論を先に言えば、手っ取り早く灯りを得る手段としては、LEDランタンには絶対に勝てない、いにしえのランタン。生きた化石です。
灯け方も儀式のような手順があり、どうにも点かなくなったときにはメンテナンスが必要です。
こうした背景が、みなさんの中に『使ってみたい』『灯りも楽しみたい』という高い興味と『使いこなせないかもしれない』という不安が同居する状況を作ってるんじゃないでしょうか。
ケロシンランタン、実際どうなの?
壁のスイッチを押して点ける家のライトと変わらないLEDランタンと比べれば、ケロシンランタンは決して簡単とは言えません。はるかに手間がかかります。
結論を先に言えば、手っ取り早く灯りを得る手段としては、LEDランタンには絶対に勝てない、いにしえのランタン。生きた化石です。
灯け方も儀式のような手順があり、どうにも点かなくなったときにはメンテナンスが必要です。
『メンテナンス』・・・私を含めメカ音痴には嫌な言葉です。
この手間を「こだわり」や「愛着」なんて浅はかなボキャブラリーで押し付けられても困ります。そんな言葉で語れるのは「すでに使っている人」であって、これから使う人、使うのを躊躇している人に向ける言葉ではありません。不安を解消しなければならないのに『目を瞑って受け入れよ』と言っているに過ぎません。
ただ、得られる灯りは全く異なります。
ケロシンランタンを始めマントルで照射する加圧式ランタンから放たれる柔らかい灯りは独特で、見た者を必ずと言っていいほど魅了します。興味はあるけど躊躇されている方々のほとんどはどこかで実際に目に触れて興味をもたれたのではないでしょうか。
また暗闇の広がる自然の中では、どんな光も闇に吸い込まれてしまいます。どうやったって自然の作り出す闇には勝てません。
そんな暗闇の中に置いてもマントルの灯りは照射距離が広く、広範囲を優しく照らします。照射範囲の狭いLEDでは真似できない芸当です。
自然の中で使うという特殊な条件下では、得られる灯りという点ではマントルを使用する加圧式ランタンの圧勝と言っていいでしょう。
ご興味を持たれたみなさん、その興味は機能的な意味合いでも正解です。
問題はすぐには点かない(準備が必要)ということと『炎上』や『メンテナンス』などのトラブルです。つまりこの不安さえ解消されれば誰でもあの魅惑的なケロシンランタンを楽しめる。
ここから先は長くなるので何度かに分けて、準備や炎上、メンテナンスについて解説します。
次の投稿ではケロシンランタンで使うパーツをご紹介します。
ヴィンテージともなると故障時のパーツの入手経路や供給状況も気になるポイントですからね。『炎上』や『メンテナンス』の話はその次以降に。